ドルトムントとマインツのサポーターが心を1つに!当時の状況を19歳の女性が語る

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マインツサポーターもつらい時間を共有してくれた

「ドルトムントが他クラブから羨ましがられるのは、こういうファンがついているからだ」。現地時間13日(以下現地時間)に行なわれたドイツ・ブンデスリーガのマインツ戦でドルトムントのサポーターが起こした行動について、独週刊誌『フォークス』(電子版)が14日、こう伝えた。試合中に起きた悲劇についての対応だが、ファンはどのように動いたのだろうか。

香川真司がチーム2点目となるゴールを決めたとき、喝采はほとんど聞かれなかった。いつもなら聞こえるゴールを祝う音楽も、得点者の名前もコールされなかった。旗はすでにしまわれ、チャントも止んでいた。すべて、観戦中に心臓発作を起こし、その場で亡くなった79歳の男性と、病院に搬送された55歳の男性を想ってファンがとった行動だった。選手やコーチ陣、審判団は、試合後ようやく何が起きたか知らされたという。

8万を超える観客が静まり返った状況について、マインツのマルティン・シュミット監督は「人から人へと伝えられたのだろう。スタジアム内にアナウンスがあったわけではなかったので。戦っているのはピッチ上の22人だけだった。ほかはみな、心をひとつにしていた。非常に感動した」とコメントした。

熱狂的なサポーター「ウルトラス」が集結する南スタンドにいた19歳の女性が『フォークス』に語ったところによると、ハーフタイムにコールリーダーが拡声器で訃報を告げ、「男性に哀悼の意を表すため応援を控えるが、どうか理解してほしい」と頼んだという。

南スタンド以外のファンは当然それを知らず、歌を歌う人もいたが、ウルトラスのメンバーから慎むよう促された。次第に、マインツのファンにも何が起きたのか伝わるようになり、それにつれてスタジアムは静かになっていった。

女性は「マインツのサポーターは素晴らしかった。彼らも即座に応援を控え、旗を降ろし、このつらい時間を共有してくれたのです」とコメント。もちろん、応援を控えることが正しいことなのか議論もあったという。それでも女性は「今もまだショックですが、BVB(ドルトムントの略称)ファミリーの対応をとても誇りに思います」と話している。

両チームのファンは、試合終盤に「You’ll never walk alone」を合唱。ドルトムントのファンは試合終了後も合唱を続け、マフラーを掲げて哀悼とチームへのサポートを示した。独メディアは口々に「鳥肌の立つ光景」「これほど気持ちのこもったこの歌をドイツでは聞いたことがない」と伝えた。

他国でもこのニュースは伝えられ、この歌をサポーターソングとするリヴァプール(イングランド)公式ツイッターは、ドルトムントがアップしたその際の動画をリツイート。スペイン『マルカ』紙は「サッカーファンは、世界最高峰のファングループ、ドルトムントのサポーターが示したこの役割をいつまでも忘れないだろう」と報じ、伊『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙は「ドルトムントのファンがどれほど素晴らしいか、彼らはこれを機に、それを再び知らしめた」とコメントした。

『フォーカス』は「きっかけは悲しいものだが、そこから生まれた行為は胸を打つ。自分たちは、喜びも苦しみも共にする仲間──こんな気持ちを試合中にこれほど強く感じることはめったにない。なぜどのクラブもBVBのファンを羨むのか。その理由はこの日のファンを見れば分かる」と綴っている。

ISM 3月15日(火)12時0分配信

試合後動画

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