代理人クロート氏「日本人選手はブンデスにマッチしてる」

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ドイツ公共放送連盟(ARD)が放送するサッカー番組『Sportschau』の公式HPでは、現在ブンデスリーガでプレーする香川真司や内田篤人、長谷部誠、乾貴士などの選手の移籍を成功させたトーマス・クロート氏のインタビュー記事を掲載している。

ーご自身はこれまでアジアのスペシャリストとして香川、長谷部、乾、そして内田といった選手たちをブンデスリーガへ招き入れましたね。今回のアジアカップはオーストラリアで観戦を?

いや、代表選手に関しては直接チェックする必要はありません。もう既に知っていますので。私にとってはJリーグやユース代表の方がより興味深いですし、6週間ごとに日本へと赴いて、そこで常に試合をチェックしています。それで、まだ知られてない才能を見つけ出したいんです。

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ー2010年にドルトムントへ移籍させた香川真司は、まさに大当たり。素晴らしい移籍となりましたね。これがアジア市場へ参入する名刺代わりとなったのでしょうか?

私と日本との繋がりは随分と昔にまで遡ります。最初の繋がりは、日本からブンデスに挑戦しに来た奥寺康彦氏でした。彼とは1978〜81年までケルンで一緒にプレーしたんですが、1993年に同氏が、リトバルスキ氏に日本への移籍をアドバイスされていましてね。当時彼はジェフ市原のマネージャーを務めていて、私がそこで日本へ直接コンタクトを取ったんですよ。リトバルスキ氏の引退試合にも居合わせました。そこから私は次のステップへと進み、ミヒャエル・ルメニゲやラインハルト・シュトゥンプ、ネディエリコ・ゼリッチらの日本への移籍を手がけ、そして2003年に、高原直泰がハンブルガーSVと契約したんです。これが、私が手がけたブンデスへ日本人選手を移籍させた最初のケースでした。私にとっては1つの扉を開く、鍵のような意味合いを持ちましたね。

ーその時には既に代理人として、ご自身は10年のキャリアを積み上げていました。何かアジア市場に向けて変化が求められたのでしょうか?どういった取り組みをされましたか?

そうですね、そもそも日本では余りブンデスは知られていませんでした。プレミアの方が有名で、次いでスペイン、そしてイタリアという感じでしたね。私が選手と話す際には、まずは1度ブンデスのDVDを見せる必要があったんです。それから数年の月日が流れるうちに、日本人が持つメンタリティや姿勢といった部分を評価していくようになりました。全ての事が我々と比べて時間がかかりがちではありますが、日本人は非常に徹底して仕事を行いますし、非常に信頼を置く事ができます。

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ーどのようにして日本で代理人としての名前を広げていかれたのでしょう?どうやって選手や上層部、マネージャーといった人たちとコンタクトを取ったのでしょうか?

現地でサポートを受けていましたし、私自身が足しげく通ったという事もあります。そこで多岐にわたって繋がりを広げ、そこから時間をかけて密接なネットワークを構築していきました。ディレクターやクラブ上層部だけでなく、広告代理店やメディアとも協力していったんです。例えばWOWOWにエキスパートとしてしばしば出演したり、様々なサッカー雑誌にコラムを寄稿するなどですね。

ーアジアのビジネスで関わっているスタッフはどれくらいいますか?

日本にはパートナーでダイゾウ・ミカドという私が信頼を置く人物がいます。その他に6人程度の人々と強い信頼関係の下で非常に密接に取り組んでいる所です。

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ー既にご自身がブンデス1部・2部で手がけた日本人選手は、12人以上にも上ります。全ての日本人の有望株にとって、ブンデスリーガは憧れの舞台へと変貌を遂げたのでしょうか?

夢の舞台はまだプレミアのままだと思いますよ。ただそういった選手も当然、日本から移籍した選手がどのようにしてブンデスでうまくやっているかもチェックしている。高原が2003年に1人でドイツに渡って来た時は厳しいものでした。しかしそれからとても多くの日本人選手が在籍するようになり互いに連絡を取って、会ったりしています。そして我々はクラブと協力して集中的にお世話をする。生活面全てにおいてサポートがあるからこそ選手たちはここでうまくやっていける。この事はこの業界でも広がっている話ですよ。

ー日本人選手がドイツのサッカーと特に相性が良いという部分もあるのでは?

そうですね、良いと思います。彼らは機敏さ、スピード、そしてテクニックといった部分で、とても良く育成されています。1993年にJリーグがスタートして以降、日本ではサッカー育成の面で非常に多くのことが取り組まれてきました。プロのクラブがユースのサッカースクールを持っていますし、高校や大学でも集中的に育成が行なわれています。パスプレーや戦術理解度、そういったこと全てが非常に高いレベルにあるのです。加えて日本人はドイツ人と似たメンタリティを有していると私はそう思います。非常に信頼を置けるという事。それが、ブンデスリーガでうまくマッチしているのでしょう。

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